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好きなショートショート

たまに、好きなショートショートはなにかと聞かれることがある。そのときには躊躇なくこの二つの作品をあげる。宮沢賢治の『雪渡り』と太宰治の『満願』である。『雪渡り』は童話で20数枚ぐらいありそうだからショートショートとはいえないかもしれないが、『満願』は4枚ほどの、構成から結末まで完璧なショートショートである。少なくとも自分はそう思っている。もう少し正確に言うと、この二つはもちろん好きなのではあるが、それ以上に「目標」としているお話なのだ。だから、『雪渡り』がショートショートといえるかどうかよりも、こんなショートショートを書きたい、『満願』のようなショートショートが書けたらなあ、と思っている。そこで、シチュエーションだけは『満願』に少し似通ったところのあるお話を書いてみた。

お話の部分は推敲中につき掲載を中止しています

断るまでもないが、『満願』には遠く及ばないというか、まったく無関係のお話だ。でもまあ、こうしてこつこつと書いていると、いつか『雪渡り』や『満願』に近いようないいお話が書けるかもしれない。自己満足ではあるけれど、そうなったら『満願成就』といったところだろうか。

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